私のうちで作っている料理をやってるだけです。
私は料理の体験がある人ではないんですが…料理が大好きなんです!
食べる事が大好きで、ネパール料理だけではなくて、
色々な料理を食べる人なんです(笑)
もちろん日本の料理も大好きです!
お蕎麦を食べに戸隠に行ったり…
そういうような事をよくします。
最近は仕事でちょっと行かれない時もありましたが、
昔はよく行ってました。
「日本料理って美味しいなぁ」ってよく思ってましたね。
日本に来た時から全然抵抗はありませんでした。
自分の人生の半分はネパールの料理、
あと半分ちょっとは日本の料理を食べて生きてきた人間です。
だから料理といえば…
子供の頃から向こうの料理を食べて…
途中で半分の人生は日本の料理を食べることになって…
18年間ぐらいサラリーマン生活をしてましたが、
いつも奥様に料理を作ってもらって食べたりしてたんですね。
料理が好きで、料理はやるんですよ、たまに。
うちでは料理をやったり。ちょっと作ったり。
そういうのがよくやってたんですよね。
最初は自分がわかんないから、ちょっとベテランの…
あの十何年も仕事やった人を雇ってやろうと思ってたんです。
15年ぐらい料理をやってた人、
日本でも長く仕事やってた人を2人雇って…
2人とも10年以上経験があったんです。
それで始めはやろうと思ってたんですが…
店をやる前にうちの家族も楽しみだから、
ベテランの料理人の料理を食べたいって事で、
ここで作ってもらったんですが…
「うちの家族の人が私が作った料理の方が美味しい」
って言うんですよ、そのコックじゃなくて(笑)
私がっかりしちゃったんですよね。
予定してたことがちょっと狂っちゃったんですよ。
あの人達を頼りにしてやろうと思ってたんですけど、
私もやるけど、メインで作る人はベテランの人…
体験がある人にやってもらおうと思ってたんですが。
私はエンジニアなので料理の経験はなかったんですね。
そう思ったんでやってたんですけど…
みんなが「私が作ったのが美味しい」と言うんですよ(笑)
家族の人たちもみんなそう。
それで自分が思ったのは、ベテランの人から自分も教えてもらうつもりだったんですよ、料理をね。
だけど、、、
「ちょっと自分がやろうとした店と全然違ってて、私のイメージとちょっと違うなぁ」ってなっちゃって…
そのコック達に言ったんですよ。
私が作ろうとしているのは…
〝ネパールの家庭料理〟
〝ネパールであなたのうちで食べているもの〟
「あなたの家で、あなたのお父さんやお母さんが料理しているものを作ればいいんですよ。そういう風にやりましょう」って。
色々合わす必要もないし…
〝料理は料理〟
それぞれ料理の特徴あるので…
〝ネパールはネパールの料理〟で…
〝日本は日本の料理〟で…
「そのままでかっこがいいので、合わす必要もないし、その味を楽しんでもらいたい」って言うつもりでやりたいので…
「私の料理のイメージと違ったので、あなたの家族で…おじいちゃんやおばあちゃんとか…お母さんとかが作った美味しい料理をやりましょう」って。
「ちょっと今までやったやり方じゃなくて、変えてやりましょう」
ってお願いしたんですよね。
でもあんまりうまくいかなかったんですよね。
日本で長く店やってるので、
ある程度のなんかこう言うようなものになっちゃってて、
〝家庭料理〟じゃできなかったんですね。
ちょっとイメージが大幅に違ったので…
「私が料理を教えるのでその通りにやりましょう」
って言う話をしたんですよ。
店も開店時期をちょっと遅らして…
ちょっと間に合わなくなっちゃったんですよね。
「じゃぁ、私が教えるので」って言って自分で教えたんです。
自分で教えて「こう言う風にやりましょう」っていう感じの話をして、やってもらうことにしたんですよね。
でー、そうしたんだけど…
自分がずっとここにいないといけなくなっちゃったんですよね。
キッチンにね。
自分の仕事をやりながらお店もやろうと思ってたんですけど…
私もけっこう料理に対して細かい所もあると思うんですよ。
一応技術者なのですごく細かい、何ミリの話する人なので…
ちょっと細かい所もあったかもしれないですね(笑)
そして、、、
ずっと店に来ることになっちゃって…
「そのあとはもう、自分で料理をすることになったんですよ」
私の体にはDNAがあったと思うんですよ、料理のDNAが。
なんでって言うと、、、
自分のおじいちゃんやひいおじいちゃんからみんな…
お父さんも料理やってた人なんですよ。
けっこう長く料理やってた人なんですよ。
私は全然違う道行ったんですけど、みんな料理をやってた。
「美味しいものをうちで作ってくれた家族だったんですよ」
だからなんでこの仕事になったのかと言うことになると…
「そのDNAにもあったんじゃないかな」
と言う風にはいつも思うんですよ。
みんなに〝もったいない〟と言われたこともあるんですよ。
大学まで違う勉強して、こう言うことをやったことがねぇ。
みんな〝勿体無い〟と。
私の奥さんとか、家族の人からも言われましたね。
「もったいないなぁ、今まで…この仕事がね」
仕事が大好きなので、料理するのも大好きなので、食べるのも大好きなので、もぅずっと料理人になっちゃったんですね。
その後、料理人になって…
自分がずっと料理することになっちゃって、キッチンに。
そうなったらお客さんの評判も前より良くなってきたんですよ。
ベテランのコックよりも私の方が料理が美味しいって言われるようになって…
私は色々考えたわけじゃないんですけれども、、、
料理をする時は〝私のうちで作っている料理をやってるだけです〟
誰にも合わしてないです。
いつも考えてるのは、、、
〝健康と味と材料〟と言う品質のようなものだけですね。
自分の母やお父さんがけっこう料理が上手だったんですけどね。
〝その父や母の料理を作って、そのままで提供する〟
そうするようにしたら、、、
皆さんが美味しいと言ってくくれるようになりました。
そんな感じですね。